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やさしい毎日をあなたにおくります。ごゆっくりどうぞ。


by liliy_liliy
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Happy Birthday

今日は我が息子の誕生日。
随分大きくなり、最近は反抗期に入った感じ。

でも今日は大切な法事。
なぜかうちのおじいちゃんは
息子の誕生日前日に亡くなった。

去年、お友達を呼んで誕生パーティーをしてあげようと
準備をしていたら、おじいちゃんが亡くなった。

おじいちゃんに、生きていたおじいちゃんに最後に会ったのは
私だけ。
夕方、なんとなくおじいちゃんを見に行こうと思い
病院に寄った。

その日のおじいちゃんは、私にはひどく苦しそうに見え
「これでいいのかな・・・?」と思っていた。
私が誰だか解らなくて、不審に思っているのかな?
それとも本当に苦しいのかな?
でも看護婦さんが
「今日も良い様子ですよ。」と言う。

なんかヘンだな・・・。と思いながら
でも毎日見てくれている看護婦さんが言うのだから
いいのかな、と
「また来るね。」と家に帰った。

帰りの車中で
「(息子を)連れてこようかな。」と思った。
でも、いざ家に帰るとバタバタといつものとおり
やることに追われ、
結局面会時間も過ぎてしまい、息子といつもの夕食をとっていた。

しばらくしておばあちゃんが
「病院から電話で、家の人すぐに来てくれって!」

ハッとした。
でも今までも何回か呼び出しがあったけれど
特別たいしたことではなかった。
ただ、父も母もよりによって出掛けてる。

「大丈夫だから。ちょっと行ってくるね。大丈夫だからね。」
と、おばあちゃんに言い聞かせ、
自分の心に言い聞かせ、息子と病院へ急いだ。


・・・・・・
夕方尋ねた病室とは雰囲気が違う。
隣の患者さんのベットがない。
おじいちゃんのベットが、どんと真ん中にあり
隣にはまるでドラマのセットのような機械。
あの「ピッ ピッ ピッ」と動くあれ。

間に合ったおじさんと3人で、医師の話を聞く。
今は機械でもたせているだけだ、と。

あ、現実なんだ、家族が死ぬんだ。
私、看取るんだ 初めて家族を看取るんだ。

――――――

まるでドラマのようだった。



だから息子の誕生日は、常におじいちゃんが一緒。
息子曰く
「なにもぼくの誕生日の前日に死ななくたって~っ」

でもおじいちゃんの名前を一文字いただいた
これも縁ということで・・・。
たったひとりのひ孫だから、我慢してね。
by liliy_liliy | 2004-10-03 20:47 | こころ